才能不要!将棋ウォーズで初段を目指す戦略とPDCAサイクル活用法

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才能不要!将棋ウォーズで初段を目指す戦略とPDCAサイクル活用法
  • 将棋ウォーズ初段に才能が必要なのか知りたい。
  • 将棋歴が長くなってきたが、将棋ウォーズ初段になれていない
  • 効率よく将棋ウォーズ初段になる方法が知りたい。

将棋ウォーズで初段を目指すあなたへ!将棋には才能が必要だと感じていませんか?

多くの初心者がこの問題に直面しますが、才能よりも大切なのは「努力」と「戦略的な学習方法」です。この記事では、ビジネス界で実績のあるPDCAサイクルを将棋の練習に応用する方法を紹介します。

効果的なトレーニング手法を通じて、どのようにして戦略を磨き、絶えず改善していくかを掘り下げます。

このアプローチにより、あなたの将棋スキルは確実に向上し、目指す初段の実現が現実のものとなります。

本記事を通じて、具体的な学習方法とそのメリットを理解し、自分のプレイスタイルを効果的に改善する一歩を踏み出しましょう。

才能よりも大切なもの

才能よりも大切なものはPDCAと戦略

アマチュア将棋レベルでは、才能よりも大切なものがあります。まず、「才能とは何か?」という問いから始めてみましょう。実は、将棋ウォーズで初段を目指すレベルでは、才能はそれほど重要ではありません。

長年の将棋界の観察と、脳科学の知見によれば、アマチュア高段者であっても個々の才能に大きな差はないことが示されています。

そして、才能以上に重要なのが「努力」と「戦略的な学習方法」です。これらこそが、アマチュア将棋で上達するための鍵となります。

詳しくは以下の章から書いていきます。

才能とは何か?

才能とは、個人が生まれ持った特定の分野での自然な優れた能力のことを指します。

例えば、音楽でピアノをほとんど練習しなくても見事な演奏ができる人や、スポーツで初めて試みた競技で驚異的な成績を収める人などがいます。

これらは天賦の才能の典型例です。しかし、将棋のような戦略ゲームでは、生まれ持った才能だけではなく、継続的な努力や計画的な学習が非常に重要です。

将棋では、一手一手がゲームの結果に大きく影響するため、ただ単に頭が良いというよりは、どれだけ多くの局面を経験し、それから学ぶかが重要になります

つまり、持続可能な努力と緻密な戦略計画が成功への鍵となるのです。

なぜ将棋ウォーズ初段になるのに才能が必要ないのか?

将棋ウォーズで初段に到達するためには、基本的な戦術の理解とそれを実践に移す戦略的な思考が必要です。この過程は、料理においてレシピに従いながら基本的な技術を磨くことに似ています。

例を挙げるなら、料理初心者がまずシンプルなレシピから始めて徐々に複雑な料理に挑戦するように、将棋も基本的な戦術から学び、徐々に複雑な戦略を取り入れていきます。

PDCAサイクル(計画、実行、評価、改善)を適用することで、各局面での戦略を計画し、それを実戦で実行後、その結果を評価し、不足していた部分を改善して再び計画を立てる、というプロセスを繰り返します。

このようにして、戦術や戦略の理解を深め、スキルを着実に向上させることが可能です。

さらに、このプロセスは才能がない人でも、適切な努力と方法でスキルを伸ばすことができるため、誰もが初段を目指すことが可能になります。

才能以外に成功に必要な要素

将棋の世界において、才能だけではなく、他の多くの要素が成功へと導く重要な役割を果たします。

以下は、特に重要な三つの要素です。

【努力】日々の練習と経験から学び、スキルを磨きます。

将棋のスキル向上には、日々の努力が欠かせません。

これは、ランニングやジムトレーニングに似ており、一日や二日のトレーニングでは顕著な成果が見られないかもしれませんが、

毎日コツコツと継続することで、徐々に体力が向上しレースでのパフォーマンスが改善されるのと同じです。

将棋も同様に、毎日の対局や研究が積み重なることで、次第に手筋を覚え、局面判断が迅速かつ正確に行えるようになります。

努力は時間をかけて積み重ねることが必須であり、一朝一夕には達成できないため、継続は力なりと言えます。

【戦略的学習】失敗から学び、次に活かす方法を考えます。

将棋では、ただ盲目的に多くの対局をこなすだけではなく、各対局から学ぶことが重要です。これは、ビジネスの世界でのプロジェクト管理と似ています。

プロジェクトの各フェーズで起きた問題を分析し、それを次のプロジェクトの計画に活かすように、将棋でも自分の負けたゲームや難しい局面を分析することが重要です。

たとえば、どの攻撃が通じなかったのか、どの防御が弱かったのかを詳しく見て、次のゲームで同じミスを繰り返さないようにします。

この反省から学ぶプロセスは、成長とスキル向上の加速に直結します。

【反省と自己改善】自己のプレイを冷静に振り返り、弱点を補強します。

成功するためには自己の行動を振り返り、客観的に評価する能力が不可欠です。

これは学校のテストで間違えた問題を見直すことに似ており、なぜ間違えたのか、正しい答えは何だったのかを理解することが次回のテストで良い結果を得るために重要です。

将棋においても、対局後に自分の手順を振り返り、特に悪手だったと思われる手を再検討することは、技術向上のために非常に有効です。

また、こうした自己評価を行うことで、同じミスを繰り返すことなく、より戦略的かつ計画的に対局に臨めるようになります。

これらの要素は、才能とは異なり、個人の意志と行動次第で改善できるものです。したがって、誰もがこれらの要素を磨くことによって、将棋での成功に近づくことが可能です。

才能があるに越したことはありませんが、それ以上に日々の努力、戦略的な学習、そして自己反省と改善が重要となります。

将棋ウォーズ初段になる基本戦略と局面理解

武士の有段者になる基本戦略と局面理解

将棋ウォーズで初段になるための基本戦略と局面理解では、やらなくてもよいことは避け、重要なことに集中することが肝心です。

まずは基本方針の確立、基礎体力の養成、そして局面理解を深めることに重きを置きます。

なるべく効率よく将棋ウォーズ初段に到達することが目標ですが、推奨される戦法が合わない場合は、別の戦法を選んでも構いません。その際は、定跡の学習量ができる限り少ないものを選びましょう。

戦法を一つに絞る

将棋には多くの戦法が存在しますが、一つの戦法に絞り込んで深く学ぶことで、その戦法の細かなニュアンスや応用がより理解できるようになります。

これは、サッカーで特定のプレースタイルを極めることと似ており、特化することでそのスタイルの技術を深く掘り下げ、試合でのパフォーマンスを向上させることができます。

おすすめは角道を開けた中飛車!

特に初心者におすすめなのが角道を開けた中飛車です。

この戦法は、シンプルで覚えることが少ないにも関わらず、破壊力があり、先手でも後手でも、また相振り飛車にも対応可能であるため、非常に汎用性が高いです。

これにより、様々な局面でその戦法を使いこなす技術が身につきます。

棋譜並べで大局観と将棋の筋をよくする

プロの対局の棋譜を並べることは、序盤の展開から終盤の決着まで、一手一手の意味と全体の流れを理解するのに非常に効果的です。

この練習は、小説を読んで物語の展開を追うことに似ており、各章の流れやキャラクターの動きがどのように物語全体に影響を与えるかを理解するのと同様に、将棋の各手がゲームの結果にどのように影響するかを学びます。

特に、棋譜を通して序盤の構想力、中盤の複雑な局面の管理能力、終盤の攻防の緊迫感と速度を体感することで、実際の対局で求められる総合的なスキルが向上します。

さらに、プロの戦い方を学ぶことで、自然と大局観が養われ、良い手(筋)を選択する力が身につきます。

詰将棋と逆さ詰将棋で技術を磨く

詰将棋は、短い手数での詰みを目指す問題を解く練習です。このトレーニングは、迅速な判断力と局面を把握する能力を養うのに役立ちます。

何手詰めを解けばいいのか?

具体的には、3手詰め5手詰めの問題を解くことで、限られた手数の中で最も効果的な手順を見つけ出す練習になります。

このようなトレーニングを繰り返すことで、対局中にも迅速かつ正確な判断が求められる局面で優位に立つことができるようになります。

初段を目指すプレイヤーにとって、手数を無理に伸ばすよりも、必要な手数までの問題を確実に解けるようになることが重要です。

逆さ詰将棋では、普通の詰将棋集を逆さまにして解きます。攻め手の視点ではなく、受け手の視点から局面を解析します。

これにより、どのようにして攻撃を防ぐか、どの手が安全で効果的な防御につながるかを学びます。防御技術は、攻撃同様に将棋の重要なスキルの一つであり、特に終盤において有利な局面を維持するためには欠かせません。

逆さ詰将棋を通じて得られる洞察は、対戦相手の意図を読み取り、計画的な対応をすることを可能にします。

詰将棋と逆さ詰将棋の両方を行うことで、攻撃と防御のバランスが取れた総合的な将棋力が身につきます。

特に将棋ウォーズで初段に挑むプレイヤーには、攻めの力だけでなく、受けの力も同時に鍛えることが推奨されます。

将棋ウォーズでは10分切れ負けだけ指そう

短時間の対局では即座の判断が求められますが、これはしばしば浅はかな思考につながりがちです。

おすすめは10分切れ負け

10分切れ負けの形式を選ぶことで、各手について深く考える余裕が生まれ、より戦略的な思考を行うことが可能になります。

これは、試験勉強で言うところの、時間をかけてじっくりと問題を解く練習に似ており、より考え抜かれた解答を導くことができるようになります。

この方法でトレーニングを積むことで、実際の対局においても落ち着いて正確な判断ができるようになり、全体的な将棋力の向上が期待できます。

また、短時間設定のゲーム、特に3分切れ負けや10秒将棋は、初心者にとっては反射的に手を指す習慣がつきやすく、長期的には自分の将棋が荒れやすくなる可能性があります。

そのため、初心者は10分切れ負けでじっくりと局面を考える習慣を身につけることが、将棋力向上の基礎を固める上で重要です。

将棋ウォーズ初段になる応用戦略と反省の技術

武士の有段者になる応用戦略と反省の技術

次は、将棋ウォーズ初段に必要な応用戦略と反省の技術です。

基本戦略をある程度マスターできたら、その上に応用戦略を積み上げていきます。基本戦略で方針と基礎体力が身につけば、応用戦略によってさらに実力アップを図ることができます。

最初から全てに取り組もうとすると負担が大きくなりすぎてしまいます。

なので、応用戦略については少しずつ、段階を追って取り組むようにしましょう。基礎が出来た上で、着実に一つずつクリアしていけば、確実に力はついていきます。

初段に必要な終盤力を手に入れる

終盤には、駒を効果的に使って敵王を追い詰める計算力が求められます。これは、チェスのエンドゲームに似ており、一手一手が勝敗を左右するため、各駒の最適な動かし方と配置を熟考する必要があります。

例えば、将棋の終盤で重要なのは、少ない駒を使って最大限の効果を引き出すことです。これは、サッカーで時間が残り少ない中でゴールを決めるために最適なパスを選ぶことに似ています。

選手たちは限られたオプションの中から最も効果的な選択をしなければならず、そのためには状況判断と相手の意図を正確に読む能力が不可欠です。

以前、将棋ウォーズに必要な終盤力について記事を書いたので参考にしてください。

中盤力を初段レベルまで引き上げる

中盤では、将棋盤上で戦場を支配するための戦術を練り上げます。これはチェスでいう「ミドルゲーム」に相当し、攻撃と防御のバランスをどのように取るかが成功の鍵となります。

プレイヤーは常に相手の次の動きを予測し、それに対する最適な対策を練る必要があります。具体的な勉強法としては、棋譜並べや次の一手問題、などが効果的です。

  • 棋譜並べは、プロの対局や高度なアマチュアのゲームから得られる棋譜を通じて、実際の戦術や戦略を学ぶ方法です。

これにより、プレイヤーは様々な局面でどのような手が選ばれ、どのような計画が立てられたかを理解できます。

具体的には、プロがどのようにして相手の攻撃を防ぎつつ自らの陣地を強化していくか、攻撃時にはどの駒をどのタイミングで動かすかが分かります。

この練習を通じて、自分自身の中盤でのプレイに対する理解を深め、実戦で応用する能力を高めることができます。

  • 次の一手問題は、特定の局面で最善とされる手を見つけるトレーニングです。この方法は、プレイヤーに対して限られた情報の中から最適な解を導き出す思考力を養います。

通常、次の一手問題は中盤の複雑な局面が多く、どの駒をどのように動かすことが最も効果的かを判断することが求められます。

このトレーニングを繰り返すことで、プレイヤーは直感的に最良の手を見つける能力を養うことができ、実際の対局で迅速かつ正確な判断を下すことが容易になります。

受けの力を鍛える

攻めるだけでなく、相手の攻撃を効果的に防ぐ能力も重要です。これはスポーツでいうディフェンスに相当し、相手の動きを予測し適切な対策を立てることが求められます。

将棋での受けは、相手の攻撃計画を見抜き、それに対して効果的な防御手段を講じることを意味します。例えば、相手が攻めてくる方向を事前に察知し、それに対して必要であれば受けておくことです。

これは、サッカーで相手の得意な攻撃パターンを分析し、そのルートを事前に塞ぐようなディフェンスに似ています。

具体的な勉強法でおすすめなのは「受けの次の一手問題集」と「右玉の棋譜並べ」です。受けの次の一手問題集は、将棋の局面で攻撃に対してどのように受けるかを学ぶためのトレーニングです。

これらの問題は、具体的な攻撃に対して最適な防御手を見つけることを目的としており、各局面でどのように受ければ安全か、または相手の攻撃を無効化できるかを理解するのに役立ちます。

練習を重ねることで、プレイヤーは反射的に効果的な受け手を指せるようになり、実戦で圧倒されることなく冷静に対応できるようになります。

右玉の棋譜並べでは、特に囲いが右側にある局面の棋譜を集中的に研究します。右玉は防御が薄いとされる配置の一つで、これらの棋譜を通じて、どのように防御構造を築き、攻撃に耐えるかを学びます。

さらに、右玉の棋譜を並べることで、プレイヤーは敵の攻撃パターンに対してどのような受けが有効であったか、どのタイミングでカウンターを仕掛けるべきかの洞察を得ることができます。

これらの研究は、将棋の中盤から終盤にかけての防御戦術を深く理解するために非常に有用です。

つまり強制的に受けなければいけない状況を作り、受けの学習をすることで短期間で初段に必要な受けの力が手に入ります。

具体的には将棋ウォーズ、将棋倶楽部24、81道場などで右玉党(右玉だけを指す人)のアカウントを見つけたり、将棋の棋譜データベースで右玉の棋譜を探してもいいかもしれません。

棋譜解析と感想戦で悪手を減らす

対局後に自分や他者の棋譜を分析し、何がうまくいったのか、どこが悪かったのかを評価するプロセスは、学業で試験後に間違えた問題を見直すことに似ています。

このプロセスにより、同じミスを繰り返さないための洞察が得られ、次回の対局でより良い結果を得るための具体的な改善策を立てることができます。

特に将棋では、一局ごとの反省を通じて自己の弱点を明確にし、それを克服するための練習に重点を置くことができるため、効果的な学習が可能になります。

実は棋力を向上させるためには、悪手の数を減らすことが極めて効果的です。なぜなら、ミスが減ることで形勢が不利になる局面が少なくなるからです。

さらに、他者の棋譜から新しい手法や戦略を学ぶことも可能で、自分自身の戦術の幅を広げることができます。これらのプロセスは次に説明するPDCAサイクルの重要な部分を形成しています。

PDCAサイクルの導入とその重要性

PDCAサイクルの導入とその重要性

次に、PDCAサイクルについて説明します。

PDCAサイクルとは何か?その基本的な説明から、将棋の学習への導入方法について解説します。

さらに、実際の戦局での反省点と改善策の具体例も挙げながら、PDCAサイクルをどのように活用していけば良いかを掘り下げていきます。

PDCAサイクルとは何か?その基本的な説明

PDCAサイクルは、「計画(Plan)」「実行(Do)」「チェック(Check)」「行動(Act)」の四段階で構成されるプロセスで、ビジネスや学習において継続的な改善を促進するフレームワークです。

これは、料理でいうレシピの調整とテイスティングを繰り返して最終的な料理の質を向上させる過程に似ており、何度も試行錯誤を重ねることで最良の結果を得る方法です。

例えば、ある料理が思ったように美味しくなかった場合、使う材料の種類や量、調理法を変えて再度試してみることで、次第に理想の味に近づけていくことができます。

このようにPDCAサイクルを適用することで、計画した目標に対する効果を定期的に評価し、必要に応じて調整を加えることが可能になります。

将棋におけるPDCAの具体的な適用方法

将棋の局面ごとにどのような計画を立て、どの手を選び、その結果をどのように評価し、どう改善するかというプロセスを繰り返すことが、PDCAサイクルの基本です。

このプロセスは、スポーツで試合ごとに戦略を練り直すことに似ており、試合の流れや相手の戦術に応じて臨機応変に対策を講じる必要があります。

将棋でもPDCAサイクルは効果的

将棋でも、たとえばある局面で攻めが功を奏しなかった場合、どの攻め手が効果的だったかを分析し、なぜ効果的だったのかを理解することが重要です。

次にその知見をもとに新たな戦術を計画し、さらなる対局でその戦術を試してみます。この繰り返しにより、プレイヤーはより洗練された戦術や戦略を身につけ、全体的な将棋力を向上させることができます。

実際の戦局での反省点と改善策の例

対局後に特定の局面での選択がなぜ失敗したのか、成功したのかを分析し、次の対局に向けて何を改善すべきかを明確にすることがPDCAサイクルの一環です。

これは、ビジネスでプロジェクトの振り返りを行い、次のプロジェクトへの改善点を集めることに類似しています。

たとえば、ある局面での攻撃が失敗に終わった場合、その局面を詳細に分析して、どの攻撃手法が相手の防御に対して非効果的だったのか、またはどの防御手法が特に効果的だったのかを理解します。

その上で、次の対局では改善された戦術を用いることで、同様の失敗を避け、より効果的な結果を得るための戦術を磨くことができます。

この反省と改善のプロセスを通じて、プレイヤーは自己の弱点を克服し、将棋の技術を全体的に向上させることが可能となります。

実践!PDCAサイクルを回してみよう

武士の実践!PDCAサイクルを回してみよう

PDCAサイクルの実践は、将棋スキルの向上に直接寄与する実践的な方法論です。理論面だけでなく、実践を通じて学び続けることで、自身のプレイを継続的に改善していくための具体的な手順を提示しています。

この手法を活用することで、ただ漫然と指し続けるのではなく、計画的かつ体系的にスキルアップを図ることができます。

PDCAサイクルの4つのステップである、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Act)を繰り返すことで、自身の戦術を確実に磨き上げていけるのです。

実際の将棋の局面を例に、どのようにPDCAを適用するか

将棋の対局を通じてPDCAサイクルを適用するプロセスを詳しく見ていきましょう。

たとえば、序盤に自分がしばしば攻められて不利になる局面があるとします。

この局面を改善するためのPDCAサイクルを次のように進めます:

  1. 計画(Plan):まず、その局面での自分の通常の手と、それがなぜ不利につながるのかを分析します。次に、プロの対局や将棋ソフトの提案を参考に、異なる戦略や手順を計画します。
  2. 実行(Do):計画した新しい手順を実際の練習対局やオンラインの対戦で試します。
  3. チェック(Check):対局後、新しい手順が元の問題を解決したかどうか、またどの程度効果的だったかを評価します。この段階で、新しい戦略の成果や問題点を明確にします。
  4. 行動(Act):チェックの結果を基に、さらなる改善点や修正が必要な部分を特定し、次の計画に反映させます。

このプロセスは、料理を学ぶときにレシピを調整し続けることに似ており、何度も試行錯誤を繰り返すことで最適な結果を求めます。

読者が自分で試せる小さなエクササイズや課題

PDCAサイクルを自分で実践するための練習課題を以下に示します。

これらの課題は、家で簡単に試すことができ、実際に手を動かしながら学ぶことで、理論だけでは得られない深い理解とスキルの向上を目指します。

  • 詰将棋の解答を予測する:短い詰将棋の問題を用意し、解答を見る前に自分で解答を予測してみます。解いた後は、自分の解答と正解を比較し、どの点が良かったか、どこが間違っていたかを評価します。
  • 局面分析の日記をつける:毎日の対局の中で特に印象に残った一局を選び、その局面を詳細に分析します。どの手が効果的だったのか、どの戦略がうまくいかなかったのかを記録し、次回の対局でどう改善するかを計画します。
  • 将棋ソフトを使っての一手予測:将棋ソフトで対局を行い、コンピュータの一手を予測してみます。この練習は、相手の戦略を理解すると同時に、自分の思考プロセスを評価する良い機会です。次に、ソフトが選んだ手と自分が考えた手を比較し、なぜその手が選ばれたのかを分析します。これにより、戦略的思考を磨くことができます。

これらの実践を通じて、PDCAサイクルの理解を深め、実際の将棋の局面で自然とそのプロセスを適用できるようになることが目標です。

PDCAサイクルを効果的に回すことで、自分の将棋スキルを客観的に評価し、継続的に改善する方法を身につけることができます。

毎回の対局を通じて得られる学びを最大化し、徐々に自分のプレイスタイルを磨き上げていくことが重要です。

まとめ

この記事では、将棋ウォーズで初段を目指すための戦略とPDCAサイクルの活用法についてご紹介しました。

要点をまとめると以下の通りです。

  • 才能以上に重要なのは努力と戦略的な学習であり、PDCAサイクルを活用することで、継続的なスキル向上が期待できます。
  • 中盤力の強化、終盤力の獲得、そして攻めと受けのバランスが良いプレイを行うことが、初段到達への鍵です。
  • 棋譜並べや具体的な一手問題を解くことで局面判断力を高め、実戦での即時の反応力を養うことができます。

将棋ウォーズでは、戦略的思考と計画的な練習が重要なポイントとなります。

将棋ウォーズでは、ぜひこのポイントを押さえて、効率的な練習方法を取り入れてみてください。

将棋ウォーズ30級から初段になるための勉強法を詳しく知りたい方は将棋ウォーズ初段になるには?昇段は難しい?なるまでの情報まとめもどうぞ。

この記事を書いた人

ゆる
ゆる
10代で将棋のルールを覚えるも、定跡の存在を知らず挫折する。大人になって将棋熱が再燃し、詰将棋や定跡を猛勉強。将棋サイトに登録し、ノンストップで 将棋ウォーズで5級まで到達しました。その後も学習を続け、2級、1級と昇級しましたが、1級で長く伸び悩みました。PDCAサイクルを導入したり、師匠に教わったりして、ついに初段に昇級。現在は指し将棋は休止中にし、将棋ブログを執筆しています。

将棋歴:11年/段位:アマチュア初段

資格・実績:将棋ウォーズ初段の達成率最高86%/将棋倶楽部24は最高R716