【将棋の必至で上達】王手と詰みと詰めろの違いとおすすめの本5選!

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【将棋の必至で上達】王手と詰みと詰めろの違いとおすすめの本5選!
  • 将棋で思うように勝てない
  • アマチュア初段になるのに必要な技が知りたい
  • 受けがない状態の手を指されたけどこれは何?
  • 必至問題のおすすめ書籍が知りたい

将棋の世界には、見た目以上の深みがあります。その中でも「必至」という概念は、熟練のプレイヤーにとって欠かせないものです。

しかし、「必至」が何を意味し、どのように戦略に影響を与えるのかは、初心者にとってはなかなか理解しにくいものです。

本記事では、この重要な将棋用語をはじめとする、戦術的な要素に焦点を当てています。

読者の皆さんが、将棋の基本から戦術的な深みに至るまで、幅広い知識を得ることができるよう、丁寧に解説していきます。

この記事を通じて、将棋の魅力をより深く理解し、ご自身のゲームに役立てていただければ幸いです。さらに、必至のスキル向上のための有用な書籍もご紹介。

実際にこれらを学び、実践することで、必至の形を自然と身につけ、対局での勝率が飛躍的に向上するでしょう。

「必死」/「必至」とは?

武士の挟み撃ち

「必死」の読み方、異なる意味と説明

「必至」は、日本の将棋界で頻繁に使われる言葉で、「ひっし」と読みます。

この単語は将棋の戦術や戦略を理解する上で非常に重要な要素を持っており、プレイヤーがより高度なレベルで試合を行うためには欠かせません。

この単語は、同じ読みの「必死」(ひっし)とよく混同されますが、それぞれ異なる意味を持っています。一方で、「必死」も「ひっし」と読みます。

この言葉は一般的な日本語の単語であり、緊迫した局面や一生懸命に取り組んでいる状態、あるいは何かを達成するための熱心な努力を表す場合に用いられます。

「必至」と「必死」は、同じ発音を持ちながらもその用途と意味が異なることから、どちらの状況で使われるのかを正確に理解することが重要です。

ただ棋書では「必死」が使われる事があります。必至の棋書を探す場合には「必死」と入力してもいいでしょう。

必至の局面での戦略と重要性

「必至」になってしまった場合、プレイヤーは可能な限り状況を打開するための手を考える必要があります。

しかし、このような状況であれば、ほとんどの場合において詰みは避けられないため、逆転は非常に難しいです。「必至」になると、ほぼ確実に相手の勝利につながります。

そのため、自分自身が「必至」の状態に陥らないように注意すること、さらには戦略的に相手を「必至」の状態に持って行くことが非常に重要です。

「必至」の具体的な例

「必至」になる状況の一つとしては、例えば相手の駒(飛車や角、金、銀など)があなたの王に詰みをかけ、それを回避する方法がまったくない場合が挙げられます。

このような状況では、次の手で確実に詰むことになり、対局は終了します。

必至にまつわる用語

武士の必至にまつわる用語集

「必至」の詳細な説明

「必至」という用語は、将棋で特に重要な局面でよく使われます。この状態は、次の手番で詰む可能性が非常に高く、逃れる方法がない状況を指します。

このような状況は、対局において非常に致命的であり、しばしばその後の動きが非常に制限されるため、勝負の行方を大きく左右することが多いです。

「必至」に関連する用語

  1. 必死に関する用語を2つ解説します。
  2. 初心者は、とりあえずこれを覚えれば、必死の理解がスムーズになります。
詰み王が逃げ場を失い、次の手で取られる確定的な状態です。これが「必至」の最終段階であり、この状態になると対局の結果も確定します。
王手王に対する攻撃手を指します。王手単体では必ずしも詰みや必至につながるわけではありませんが、連続する王手はしばしば詰みや必至につながる可能性が高くなります。

その他の関連用語

その他にも必死にまつわる用語があるの紹介。

2つあるので順番に解説します。

詰めろ次の手で詰みになる可能性がある状態を指します。これは、プレイヤーが詰みを狙う局面で使用されることが多いです。
攻め相手の王を積極的に狙っていく一連の攻撃手を指します。このような攻めが成功すると、相手を「必至」の状態に追い込むことができる場合もあります。

王手と詰みとは?必至を理解するのに必要な知識

武士の殿様を捕まえる知識

王手とは?

「王手」とは、将棋において相手の王に対して直接的な脅威を与える手を指す用語です。

王手をかけた時点で、相手は次の手でその王を動かすか、または王手をかけている駒を取るか、あるいは他の駒で王を守る必要があります。

しかし、王手がかかったからといって、必ずしも詰みにつながるわけではありません。

詰みとは?

「詰み」とは、相手の王が逃げ場を失い、次の手で取られる状態を指します。この状態が成立した場合、その対局は即座に終了します。

詰みは将棋の中でも極めて重要な概念であり、勝利に直結する最終的な条件とも言えます。

王手と詰みの違い

王手と詰みは似ているようで実は大きく異なります。「王手」はあくまで相手の王に脅威を与える「警告」的な手です。

その一方で、「詰み」は王が逃げ場を失い、次の手で取られるという「確定した」状態を指します。王手は多くの場合、局面を有利に進めるための手段です。

しかし、王手だけで詰みに至るわけではありません。詰みは最終的な目標であり、その達成が試合の勝利に直接つながります。

王手が詰みにつながる場合とつながらない場合があり、それを見極める能力は、将棋での成功には不可欠です。そして、王手が詰みに繋がらない場合において有効な手が必至なのです。

詰めろと必死・必至の違い

殿様を捕まえた

詰めろとは?

「詰めろ」とは、一手で詰む可能性がある状態、または「1手スキ」とも呼ばれる状態を指します。この状態は非常に危険で、相手にとっては即座に対処する必要があります。

もし対処が遅れれば、次の手で詰みとなってしまいます。詰めろの状態が生まれると、相手は基本的にその状態を解消する手を選ばざるを得ません。

このことを利用して、他の部分で有利な状態を作り出すこともあります。

詰めろと必至の具体的な違いとその応用

「詰めろ」と「必至」はいずれも危険な状態を指しますが、その性質には明確な違いがあります。「詰めろ」は1手で詰む可能性があるが、必ずしも詰むわけではありません。

一方で、「必至」は次の手で確実に詰む形が確定している状態です。詰めろの状態が生まれた場合、相手がその状態を解消する手を選ぶ可能性が高いです。

このことをうまく利用して、他の有利な手を考えることができます。一方、必至の状態ではそのような選択肢はありません。

必至の確認方法

必至の状態が生まれると、相手の手によっては救出が不可能となります。

この状態を確認するためには、数手先を読む能力が求められます。

終盤の基本的な考え方や知識

武士の終盤の戦略知識

王手と詰みの重要性

終盤において詰みが確定していれば、その局面は自動的に勝利となります。これは将棋の最終目的であり、最も効果的な手段です。

一方で、王手は相手を圧迫する効果があり、その結果として詰みにつながることも多いです。

しかし、王手がいくら続いても詰みにつながらない場合、それは時には相手に反撃の余地を残してしまうこともあります。これが俗にいう王手は追う手です。

このような状況を避けるためには、王手をかける際にそれが最終的に詰みにつながるかどうか、細心の注意を払って検討することが重要です。

必至をかけることの重要性

必至をかけると、相手は次の手で詰む形に追い込まれ、逃げ場がほぼなくなります。

これにより相手に対して極めて厳しい状況を作り出し、その結果として有利な局面を構築する機会を高めることができます。

しかし、必至をかけるためには、駒の配置やタイミングが非常に重要です。もしタイミングが遅れたり、駒配置が不適切であれば、相手に逃げ場を与えてしまう可能性があります。

したがって、必至をかけるタイミングやその後のフォローが上手であれば、相手はほぼ確実に詰みに追い込まれるでしょう。

自玉の安全を確保しながら攻める方法

攻める前に、自分の王(自玉)が安全であるかどうかを確認することが大切です。特に終盤において、敵の攻撃から自玉を守りながら効果的に攻撃するバランスを取るスキルは極めて重要です。

これを怠ると、相手に反撃される余地を与えてしまい、局面が逆転する危険性が高くなります。安全確保が不十分な場合、有利な局面でも突然の逆転負けが考えられます

したがって、攻撃的な手を選ぶ前に、自玉の安全性をしっかりと確認し、必要ならば防御の手をも考慮することが重要です。

必至問題の重要性

武士の挟み撃ち問題の重要性

なぜ必至形を覚える必要があるのか

必至の形を覚えることは非常に重要です。まず、必至の形を知っていると、実戦で迅速に必至の状態を認識できるようになります。

この素早い認識が、あなたに攻撃のチャンスを与え、相手の王に対して効果的なプレッシャーをかけることができます。

さらに、必至の形を覚えていると、防御の面でも優れた選択ができます。自分が必至の状態に陥る可能性がある場合、その危険を早期に察知して対処することが可能になります。

必至問題が大事な理由

必至問題を解くことの重要性は多方面にわたります。一つ目の理由は、必至の形を自然と身につけることができるという点です。

繰り返し必至問題を解くことで、さまざまな局面での必至の形を理解し、それを自然に実戦で活かせるようになります。

二つ目の理由は、実戦力が向上するという点です。実戦での必至の認識や応用が速くなると、相手に対して時間的なプレッシャーもかけられるようになります。

これは特に持ち時間が限られた対局で有用です。

三つ目の理由は、必至問題を解く過程で戦術的な思考や読みのスキルも向上する可能性が高いという点です。

必至を学ぶための手順とコツ

武士の戦略を学ぶためのコツ

ここからは必至を学ぶ上でのヒントとコツを書いていきます。

まずは必至を使いこなせるようにする手順です。

順番通りにこなしていけば出来るようになります。難易度が上がると5手詰めが出来ないといけないのですが、簡単なものであれば3手詰めが出来ればOK。

必至を強化する3ステップ

  1. 1手詰:まず最初に習得するべきは1手詰です。これは最も基本的な形であり、このスキルがなければ、必至を効果的に使うことは難しいです。この段階では、詰めろとは何か、どのような局面で使えるのかをしっかりと理解することが重要です。
  2. 3手詰:次に習得すべきは3手詰です。ここでのポイントは、より複雑な局面でも詰める道筋を見つける能力を高めることです。3手詰を習得することで、1手詰の範囲を超えた戦術的な思考が可能になります。
  3. 1手必至:最後に学ぶべきは1手必至です。ここでは、相手がどう動いても詰む状態を作る能力が要求されます。1手必至をしっかりと習得することで、詰みにつながる強力な手を見つけるスキルが磨かれます。

必至を学ぶコツ

  • 初めてでも大丈夫:将棋の必至については、初めてでも大丈夫です。大事なのは、解けなかったら答えを見て、理解することです。
  • 繰り返し解くことが大切:答えを見た後でも、同じ問題を何度も解くことで、形やパターンを身につける事が出来ます。理解したつもりでも、実際には習熟度が浅い場合が多いです。繰り返し解く事で、より確実にスキルを習得できます。

必至問題も詰将棋と同じで、解けなかったら答えを見て大丈夫です。

そして何度も同じ問題を解いて、パターンを頭に焼き付ける事で、実際の対局で必至を使えるようになります。

必至を学ぶ際の注意点

  • ストレスが溜まらないように:練習は重要ですが、ストレスが溜まってしまうと、逆効果になる場合があります。ストレスを感じたら一息つき、適度な休憩を取ることが重要です。
  • 対局は必至問題よりも大切:必至問題を解くことは有用ですが、最終的な目標は実戦力を高めることです。したがって、練習と対局のバランスをしっかりと取ることが大切です。練習だけでなく、対局を通じても多くを学べるので、どちらも等しく重視しましょう。

ほどよく息抜きを入れながら、対局のための必至問題を解いていくイメージです。

練習メニューに対局を入れながら必至問題も解いていきましょう。

終盤力強化におすすめ!必至問題本5選

終盤力強化におすすめ!必至問題本5選

『形で覚えよう!実戦で使える1手必至』

『形で覚えよう!実戦で使える1手必至』は、武市三郎氏が編纂した将棋の問題集です。

この問題集の特色は、1手で必至(玉方がどう応じても詰む状態)を生じさせる「1手必至」の問題を解くことで、将棋の終盤力を向上させることを目指しています​。

本書では、必至問題を解くことが詰将棋と並んで有力な将棋上達法の一つであると述べており、必至問題にはパズルのように難解なものもあると説明されています。

しかし、本書は実戦で使える問題のみを選んで取り上げており、「問題を解きながら必至の形を覚える」ことを主眼としています。

また、必至には有名な形がいくつも存在し、その形を覚えてしまうことで終盤力向上の近道になるとも述べています。

本書の比較的易しい必至問題を繰り返し解くことで、その形が自然に指せるようになると紹介されており、初段を前後の方にとっては棋力向上にかなり役立つ一冊とされています​。

『相手の持駒なし!寄せの基礎が身につく1手必至 』

『相手の持駒なし!寄せの基礎が身につく1手必至』は、将棋の終盤力を強化することを目的とした問題集で、特に1手で必至を作る問題に焦点を当てています。

この本は、相手が駒を持っていない状況での1手必至の問題を提供し、これにより変化が少なくなり、問題を解くことが容易になるとされています​。

この本は特に、必至の問題が苦手でこれから必至を学びたいと考えている人、または寄せの基本を身につけたいと考えている人に推奨されています​。

また、この本は『形で覚えよう!実戦で使える1手必至』の姉妹本であり、難易度は前述の本から下がっており、更に解きやすくなっています。

本書が「必至問題は難しいもの」という概念を覆すだけの工夫が凝られていると評価しています​。

『寄せが見える本基礎編』

『寄せが見える本 基礎編』は、将棋の終盤力を強化することを目的とした問題集で、特に将棋の終盤戦のトレーニングに焦点を当てています。

主に初段を目指す級位者の方々を対象にしており、テーマは「必至」となっています。本書では、「寄せる筋」と「凌ぐ筋」に思わぬ手が続々と出てくる実戦の攻防を学べる内容が提供されています​​。

この本は、将棋は終盤力の強い方が勝つことがほとんどであり、特にアマチュアの将棋においてはその傾向が強い、との前提のもと、終盤力養成のための講座として構成されています。

読者は、相手の玉を正確に「寄せる」ための技術を学べるようになっています。本書には具体的な三手必至問題が提供されてます。

必死の基本を図解で解説する教科書のような本で、問題集要素は少なめですね。特に初心者の一番最初の必至本としておすすめです。

寄せの手筋200:

『寄せの手筋200』は金子タカシ著による、将棋の終盤力を強化することを目的とした一冊です。

この本は、「きれいな寄せ」が決まった時の喜びを最大限に感じられるよう、駒の力を最大限に発揮する方法を教えています。

トップ棋士からの推薦も受けており、そのエッセンスがたっぷりと詰まった一冊となっています​​。対象読者は10級から四段の間のプレイヤーで、この本を手に取ることで、終盤力の向上を目指すことができます​。

金子タカシさんが執筆したこの本は、終盤力を養成するのに最適な内容が提供されています。

局面のパターン別に寄せの効果を学べる構成となっており、挟撃の寄せ、馬と角の活用、龍と飛車の活用などの章が紹介されています。

このように、『寄せの手筋200』は、将棋の終盤力を体系的に向上させたいプレイヤーにとって、非常に価値のある参考書となっています。

『3手必至問題集 将棋パワーアップシリーズ 』

『3手必至問題集 将棋パワーアップシリーズ』は高橋道雄著の将棋の問題集です。

本書は1手と3手の必至問題を各100題ずつ、合計200題用意し、問題を解いた後には終盤力が驚くほど向上していることが実感できる本です。

この本は、詰将棋問題集で好評を博した著者による実戦形の必至問題集とされ、将棋パワーアップシリーズの一部として、実用的かつ楽しみながら上達できる内容が提供されています​

このように、『3手必至問題集 将棋パワーアップシリーズ』は、将棋の終盤力を向上させたいプレイヤーにとって、実用的かつ楽しみながら学べる内容が提供されていることがわかります。

将棋初心者や中級者が必至本を読む順番

本を読む順番

おすすめの順番としては以下の通りです。

寄せが見える本で必至の構造を教科書として学んだ後、一手必至でパターンを覚えていき、寄せの手筋200で1手必至以上のパターンを体系的に覚える。

最後に3手必至問題集でドリルを解くように、必至を使った終盤力強化をしていくイメージです。

  1. 『寄せが見える本基礎編』:まずは基礎からしっかりと学びましょう。この書籍で寄せと必至の基本形を押さえます。
  2. 『形で覚えよう!実戦で使える1手必至』:基礎を学んだら、次は1手必至の形をしっかりと覚えましょう。この段階で実戦での寄せが格段に楽になります。
  3. 『相手の持駒なし!寄せの基礎が身につく1手必至』:続いて、特定の局面での必至を学びます。特に持駒がない状況でどのように寄せを決めるかが重要です。
  4. 『寄せの手筋200』:さまざまな寄せの手筋と、それに組み込まれる必至を学びます。この書籍でより体系的で戦術的な思考が身につきます。
  5. 『3手必至問題集将棋パワーアップシリーズ』:最後に、問題集の3手必至にチャレンジ。この書籍を読みこなせれば、かなり高度な必至の形を理解し、実戦で使えるようになります

まとめ

この記事では、将棋の終盤戦略、特に「必至」に関する概念と戦術について詳しくご紹介しました。

要点をまとめると以下の通り。

  • 終盤の戦術・戦略において王手と詰み、必至の重要性を解説しました。
  • 必至を使いこなすための具体的な手筋、用語、代表的な例を示しました。
  • 必至のスキル向上のために有用な書籍や学習の順番についても触れました。

将棋の終盤戦略では、特に「必至」をうまく活用することが重要なポイントとなります。

特に終盤戦略では、ぜひこのポイントを押さえて、効果的な必至を織り交ぜながら対局してみてください。

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