【平手より効果抜群】将棋の駒落ちで上達する方法とおすすめの本3選

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【平手より効果抜群】将棋の駒落ちで上達する方法とおすすめの本3選
  • 入門者や初級者に一番効果がある上達方を知りたい
  • 将棋を始めたばかりでなかなか勝てない
  • おすすめの駒落ち本が知りたい

将棋は年齢、性別、経験を問わず楽しめる頭脳ゲームですが、対局に勝利するためには多くの要素が重要となります。

さて、貴方は一局一局で勝利を積み重ねられていますか?あるいは、何が足りないのか見当がつかず、なかなか勝てないというジレンマに悩んでいませんか?。

この問題に対する一つの解決策が「駒落ち将棋」です。駒落ち将棋は初心者から上級者まで多くの人々がスキルアップするために利用する手法で、その効用は非常に高いとされています。

この記事では、そんな駒落ち将棋の詳細についてアマ初段の視点から解説します。

具体的には、初心者が基本的なルールや戦術をしっかりと学べるメリット、上級者が新たな戦術を練習する場としてどのように活用できるのか、そしておすすめの書籍まで、駒落ち将棋に関する全てを網羅しています。

ゆる
ゆる

この記事を読めば、駒落ち将棋で自分がどのように成長できるのか、そしてどの書籍を参考にすればよいのかが一目瞭然となります。

駒落ちとは、ハンデを利用する事で棋力差があっても成立する将棋

将棋の駒落ちで裸玉

駒落ちとは、将棋の世界でよく用いられる手法の一つであり、その目的はプレイヤー間のスキル差を調整することです。

具体的には、スキルが高いプレイヤーが一定数の駒を盤から取り除いて、ゲームをスタートします。

これによって、スキルが低い方も高い方も、フェアな状況で対局を楽しむことが可能になります。

駒落ちの大きな魅力は、初心者が上級者と対戦しても適切なハンディキャップがあるため、お互いに楽しみながら成長できる点です。

さらに、駒落ちはただ単に駒を減らすだけではなく、その減らし方にもいくつかの種類があり、それぞれに戦術が異なります。

駒落ち戦の定義

武士のハンデ戦の定義

駒落ち将棋という用語は、一方のプレイヤーがあらかじめ決められた数や種類の駒を盤から取り除いた状態で対局を開始する方式を指します。

このハンディキャップは、通常はスキルが高いプレイヤーが受けます。そのため、スキル差がある場合でも、納得のいく形で勝負ができるのです。

このような形式は、子供から大人、初心者からプロまで、多くの人々によって楽しまれています。

駒落ちの目安と手合い割

駒落ちの具体的なルールは、「手合い割」というシステムで決定されます。手合い割は、どれだけの数やどの種類の駒を落とすかを示す指標です。

例えば「八枚落ち」ならば、8枚の駒を落として対局を始めるわけです。この手合い割は、プレイヤーの実力や経験、そして対局の目的に応じて調整が可能です。

また、両プレイヤーが合意した場合は、手合い割をカスタマイズすることもあります。

変則手合いとは?

通常の手合い割に加え、変則手合いという形式も存在します。これは、一般的な手合い割にない特別なルールで対局を行う方式です。

典型的な例としては「角落ち」があります。角落ちでは、名前の通り「角」という駒を落としてゲームを始めます。このような変則手合いは、特定の戦術や状況に特化した訓練をする際などに用いられます。

以上が、駒落ち将棋における基本的な概念とルールです。このシステムをうまく利用することで、さまざまなレベルのプレイヤーが楽しく、かつ効果的にスキルアップできるのです。

具体的な駒落ちの種類と特徴

武士の駒落ち線の種類と特徴

駒落ち戦には多様な種類があり、それぞれに独特な特徴と魅力があります。

この多様性が駒落ち戦の広がりを支えている要因でもあります。

プレイヤーのスキルレベルや目的に応じて選べる駒落ちの種類は、初心者から上級者まで幅広い人々にとって魅力的です。

8枚落ち:最も初心者向け

8枚落ちは、最も初心者に優しく設計されています。こちらの形式では、基本的なルールを覚えることが主な目標とされています。

一から将棋を学びたい人、特に子供や全くの初心者にとっては、8枚落ちが最初の一歩となる場合が多いです。

この駒落ちを経験することで、将棋の基礎ルールはもちろん、基本的な戦術や思考法にも触れることができます。

6枚落ち、4枚落ち、2枚落ち:中級者向け

次に、6枚落ち、4枚落ち、2枚落ちは、中級者に適した駒落ちです。これらの駒落ちでは、単にルールを知っているだけでは不足で、独自の戦術と戦略が求められます。

具体的には、局面を読む力、攻めと守りのバランス、駒の価値を正確に評価する能力などがテストされることになります。

また、中級者同士の対戦では、より複雑な戦況が生まれやすく、それが中級者にとっての魅力ともなっています。

2歩突き切り、銀多伝、角落ち等「変則手合いで独自の魅力」

さらに、2歩突き切り、銀多伝、角落ちなどの変則的な駒落ちも存在します。これらは一風変わったルールや独特の戦術が特徴で、将棋の多様性を感じられる種類です。

例えば、2歩突き切りでは、一般的な将棋とは異なる積極的な戦術が求められるため、新しい発見や楽しみがあります。

銀多伝や角落ちも同様で、通常の将棋にはない独自の戦術や戦略が駆使されることが多いです。

駒落ち戦での攻め方と学び方

ハンデ戦の攻め方と学び方

駒落ち戦は将棋において特有のフォーマットであり、スキルレベルが異なるプレイヤーが公平に楽しめるように設計されています。

初心者から中級者、上級者まで、多くの人が参加します。そのため、自分のスキルレベルに応じた戦術と学び方が求められます。

以下でそれぞれのレベルに合わせた具体的な攻め方と学び方を解説します。

初心者向けの攻め方と学び方

敵陣のスキを見つける

初心者の場合、最も先に取り組むべきは、敵陣の弱点や隙間(スキ)を見つける能力の向上です。

敵の駒が不規則に配置されている場合や、一部のエリアが手薄で守りが薄い場所があるときに、それを瞬時に見抜く力が必要です。

この能力は、練習対局やパズル形式の練習問題を解くことで鍛えられます。

重要なのは、ただ対局を重ねるだけでなく、その都度反省会を設けて自分の判断が正しかったのかを検証することです。

駒を連携して攻める

単体の駒で攻めても効果は限られます。駒を連携させて一緒に攻めることが攻めの基本となります。

例えば、歩と銀、または桂馬と角、さらには飛車と玉など、複数の駒が連動して動くことで、敵はその多角的な攻撃に対処しにくくなります。

連携攻撃は複雑な状況下でも冷静な判断ができるように、特定の連携パターンを練習することが推奨されます。

練習と実践を積む

練習はもちろん大切ですが、それだけでは十分ではありません。実践的な状況でどれだけ力を発揮できるかが問われます。

対人対戦は、特に緊張感があり、その中で冷静に判断する力が身につきます。オンライン対戦も有用で、多くの状況を経験することで、幅広い戦術に対応できるようになります。

実践で失敗したら、その都度反省と改善を繰り返しましょう。特に、対戦後に棋譜を見返すことで、冷静に自分のプレイを分析することができます。

これらのポイントを総合的に考慮することで、初心者でも駒落ち戦で効果的な攻めと学びができるようになるでしょう。

ゆる
ゆる

駒落ち戦は敷居が低いため、多くの人が参加する競技形式です。それだけに、基本的なスキルをしっかりと身につけ、上達の道を歩んでください。

上手の攻めへの対処法

攻め手の予測と対応

上級者からの攻めにどう対処するかは非常に重要なテーマです。まず基本中の基本として、研究対局や棋譜を積極的に参照することは必須です。

多くの攻め手のパターンとそれに対する対処法を頭に叩き込むことで、短時間で適切な手を考えられるようになります。

さらに、プロの棋譜やネット上の解説動画などもフル活用しましょう。これらを通じて、理論的な知識だけでなく、実践でよく使われる手法を吸収することができます。

手の流れを読む

次に、局面全体の流れを読むスキルも非常に重要です。局面が進展するたびに可能な手が変わってきますから、それをしっかりと把握することが重要です。

駒落ち戦では特に、相手が何を狙っているのかを素早く見抜く能力が求められます。そのためには、相手の目的地点や目論見を理解し、それに対応する手を速やかに見つけ出す必要があります。

また、局面の評価を正確に行うことで、状況に応じた最適な防御手段や反撃を選び取ることができます。一見有利に見える局面でも、綿密な読みによっては不利な局面に進む可能性も考慮しなければなりません。

多角的な対応

一つの攻めに対して複数の対応策を持つことも大切です。例えば、相手が飛車を活かして攻めてきた場合、その防御策が一つしかないと次に相手に破られる可能性が高くなります。

しかし、多角的な対応策を持っていると、相手が次の手を選ぶ際に迷う時間を生むことができます

この多角的な対応には、棋譜や研究対局を通じて、さまざまな局面において複数の手を考慮する練習が必要です。

ゆる
ゆる

具体的には、主流とされる手だけでなく、サブオプションとして機能する手も練習することで、より高度な戦術を身につけることができます

駒落ちでの小駒の使い方

小刀の使い方

歩の進め方とその効果

歩の重要性

小駒の中でも特に「歩」は、戦局を有利に進める鍵となる場合が多いです。歩は他の駒と比べて破壊力は低いですが、その存在感は非常に大きいです。

歩一つで相手の駒の動きを制限できるため、小駒でありながら影響力は大きいのです。

特に終盤戦での「と金」に成ることで、その価値はさらに高まります。

歩の進め方の基本

歩を上手く進めることで、相手の駒の動きを制限しつつ、自分の大駒(飛車や角)の活動範囲を広げることができます。

基本的には、大駒の裏を支える形で進めると良いでしょう。さらに、歩を進めることで相手の「銀」や「金」などの動きも制限できます。

これにより、相手の戦術の選択肢を減らし、自分が主導権を握る確率が高まります。

歩の進め方のタイミング

歩を進めるタイミングも重要です。早すぎると相手に対処されやすく、遅すぎると自分の攻勢にブレーキがかかってしまいます。

相手の大駒が活動している間や、相手が手を空けている時に歩を進めると効果的です。

また、相手が疲弊している状況で歩を進めると、その疲弊をさらに加速させることができます。

歩と大駒の連携

歩が進んだ後に大駒を活用する形が理想的です。

例えば、歩で相手の駒を押し込み、その隙間に飛車や角を仕掛けると、相手は厳しい局面に追い込まれます。

さらに、歩を進めて相手の駒を誘い出し、その後ろに大駒を配置することで、相手の駒を取る展開も考えられます。

効果的な交換について

小駒の交換の基本

小駒の交換が戦術に与える影響は非常に大きいです。ただの1対1の取り合いでなく、その交換が後の局面でどれだけ影響を与えるかが重要です。

効果的な交換を行うことで、相手のバランスを崩すチャンスが生まれます

更に、自分の局面を有利にするためには、どの駒をどのタイミングで交換するか、その計画が不可欠です。

交換の意義とその効果

駒を交換する行為自体にも多くの意義があります。

例えば、相手の攻め手を減らす、自分の攻めを強化する、駒の活性化など、多角的な視点から交換の効果を考慮することが大切です。

特に、相手の主力駒を交換することで、相手の攻撃力を大きく削減することができる場合があります。

交換のタイミング

交換するタイミングは極めて重要です。相手の攻勢が高まったとき、または自分が優勢な場面での交換は、その後の展開をより有利にする可能性が高まります。

例えば、相手が積極的に攻めてきたときに効果的な交換を行えば、その勢いを削ぐことができます。

また、自分が優勢な局面で交換を行うことで、相手に対するプレッシャーをより高めることができます。

交換のリスクと注意点

ただし、交換にはリスクも存在します。相手の有利な駒を増やしてしまう、または自分の不利な局面を作り出してしまう可能性もあります。

そのため、交換する際にはしっかりとそのリスクと報酬を計算する必要があります。

交換が終わった後に相手が得する配置になる可能性も考慮に入れ、注意深く駒を動かすことが求められます。

交換後の展開

交換後の展開も非常に重要なポイントです。

効果的な交換ができたとしても、その後の手順が不明確であれば、最終的には勝利につながりません。

したがって、交換後に大駒でどう攻めるか、または自分の駒の配置をどう最適化するかといった、具体的なプランを練ることが重要です。

駒落ち将棋の効果

ハンデ戦の効果

駒落ち将棋を指すことで得られる効果を解説。

初心者の場合と上級者の場合、それぞれ紹介します。

効果はいろいろありますが、初心者であれば数の攻めなど、基本的な将棋の攻め方が効率よく覚えられる事がまず挙げられるでしょう。

初心者の場合

駒落ち将棋は初心者にとって非常に効果的な練習方法です。最も大きな点は、基本的なルールや戦術を学ぶ機会が増えることです。

通常の対局では経験の浅いプレイヤーが上級者と戦う場合、素早く詰まされてしまう可能性が高く、戦術を練習する時間が少ないです。

しかし、駒落ち将棋では上級者が駒を一つ以上落とすことで、初心者も戦いやすい環境が整います。このような状況下で、基本的な戦術や駒の動き、局面の読み方などを学ぶことができます。

ゆる
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また、初心者が最もつまずくポイント、たとえば駒の働きや玉の安全などに焦点を当て、練習することが可能です。

上級者の場合

一方で、上級者にとっても駒落ち将棋は非常に有用です。新たな戦術やアプローチを練習する場となるため、成長の機会が増えます。

特に、自分が優れていると感じる戦術以外のアプローチを練習することで、よりバランスの取れたプレイヤーになることが可能です。

また、初心者と対戦することで、相手の未熟な手に対する対処法を学ぶこともあります。これは通常の対局ではなかなか得られない経験であり、その意味でも非常に価値があります。

将棋駒落ち定跡のおすすめ書籍

駒落ちのおすすめ書籍

将棋の駒落ち対局において、更なるスキルアップを目指す方々におすすめの書籍を以下に紹介します。

全3冊で、ベーシックな駒落ち定跡から、一つの戦法で駒落ちを戦う定跡まで書いています。

特に覚える定跡量が少なく、平手に応用できるという意味で「棒銀と中飛車で駒落ちを勝て!」や「駒落ち新定跡―すべての駒落ちをひとつの戦法で戦う、新発想の定跡書!」は特におすすめです。

「駒落ち定跡」

「駒落ち定跡」という書籍は、所司和晴七段が著者として、八枚落ちから香落ちまでの駒落ち定跡を詳細に解説しています。

この本は、所司和晴七段が「定跡伝道師」として知られ、駒落ち定跡の理解を深めるための完全ガイドとして位置付けられています​​。

本書は、基本的な定跡についてはなるべく終盤の勝ち切るところまで解説し、上手の奥の手やそれを打ち破る手順、さらには従来の定跡よりも優れた下手の指し方などについても多くの情報を提供しています​。

具体的には、各章で異なる落ち駒の局面に焦点を当てており、第1章では八枚落ち、第2章では六枚落ち、第3章では四枚落ち、そしてそれ以降の章では飛車香落ち、飛車落ち、角落ち、香落ちといった局面について詳しく解説しています​。

また、羽生善治九段は「ふっと気がついてみると、以前よりも前進している自分を感じられる本」として、本書を推薦していて、藤井聡太竜王も「私も将棋を覚えたての頃には、この本を読んで勉強をしました」と述べており、将棋の基本を身につけるためには本書を読むことを推奨しています​。

「棒銀と中飛車で駒落ちを勝て!」

本書は、将棋の駒落ちの局面を攻略するための戦術と戦略を解説しています。

具体的には、棒銀戦法と中飛車戦法を用いて、駒落ちの局面をどのように攻めるかに焦点を当てています本書では、棒銀と中飛車を利用して、さまざまな駒落ちの局面に対応する方法を丁寧に解説しています。

そして、この戦術は駒落ちだけでなく、平手の局面にも応用可能であり、読者が学んだ手筋や考え方を復習できるように、次の一手の問題も収録しています​。

さらに、本書は、駒落ちの局面において、棒銀戦法と中飛車戦法の両方を用いて効果的に攻める方法を指南しており、各章で特定の落ち駒に焦点を当てて解説しています。

例えば、1章では棒銀戦法を、2章では中飛車戦法を、そして3章では手筋を応用して平手の局面でも勝てる方法を解説しています​​。

「駒落ち新定跡―すべての駒落ちをひとつの戦法で戦う、新発想の定跡書!」

書籍「駒落ち新定跡―すべての駒落ちをひとつの戦法で戦う、新発想の定跡書!」は、従来の駒落ち定跡本とは全く異なるアプローチで書かれた書籍です。

この本は、一つの戦法で全ての駒落ちに対応するという画期的なコンセプトを提唱、これにより、将棋の駒落ちの局面においても新しい戦術の可能性を開拓しています​。

具体的には、「矢倉」「四間飛車」「三間飛車穴熊」という3つの戦法から、プレイヤーは自分にとって得意な戦法を選び、それを利用して駒落ちの局面において有利に立つことが可能となります​。

将棋の駒落ち局面において、四枚落ち、二枚落ちなど、それぞれに異なる定跡が存在するために難易度が高いとされる駒落ちの戦術を、新しい発想で簡単に理解し、実戦で応用することを目的としています。

​また、この書籍は、棋力に関係なく誰でも楽しめます​。

まとめ

この記事では、駒落ち将棋の効用とおすすめの書籍についてご紹介しました。

要点をまとめると以下の通り。

  • 初心者にとって駒落ち将棋は、基本的なルールや戦術を学ぶ絶好の機会となります。
  • 上級者も駒落ち将棋で新たな戦術を練習する場として利用できます。
  • 「駒落ち定跡」「棒銀と中飛車で駒落ちを勝て!」、「駒落ち新定跡―すべての駒落ちをひとつの戦法で戦う、新発想の定跡書!」など、さまざまな視点から駒落ち将棋を解説した書籍があります。

駒落ち将棋では、駒の配置とそれに合わせた戦術が重要なポイントとなります。

駒落ち将棋では、ぜひこのポイントを押さえて、効率的な学習と対局をしてみてください。

将棋初段になる勉強法を詳しく知りたい方は【将棋アマチュア初段を目指す】効果的な将棋勉強法と本まとめもどうぞ