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- 将棋のルールを知りたい
- 駒の動かしたを知りたい
- 将棋のマナーを知りたい
- 対局の大まかな流れを知りたい
将棋は単なるボードゲームではありません。それは思考と戦術が交錯する、日本が誇る知的スポーツです。でも、「ルールが複雑で敷居が高い」と感じることはありませんか?
この記事は、そんな将棋に興味はあるものの、どう入門していいかわからないという人たちに向けて書かれています。
実は将棋に興味を持った多くの人が「将棋って面白そうだけど、ルールが分からないから始められない」という壁にぶつかっています。
この記事では、基本的なルールから応用、マナーや習慣、さらにはゲームを次のレベルに進める方法まで、全体的に解説しています。
この記事を読むことで、将棋の基本ルールをしっかりと理解し、対局のマナーも学べるだけでなく、次に何を学べばいいのかの指針も得られるでしょう。
最終的な結論として、将棋のルールやマナーをしっかり学び、実際に対局を楽しむことが最初の一歩です。
将棋の魅力をこれから感じたいという方、この記事がそのスタートラインとなれば幸いです。
将棋ってどんなゲーム?
歴史と文化的背景
将棋は、日本で数百年にわたって親しまれてきた戦術的なボードゲームです。起源は7世紀のインドにさかのぼり、その後、中国を経由して日本に伝わりました。
日本独自のルールが加わり、今日の将棋が形作られました。日本では、プロの将棋棋士が活躍するシーンもあり、年に数回大きなタイトル戦が開催されています。
また、海外でも日本文化の一環として注目を集め、国際的な大会も行われています。
基本的には、将棋は2人で対戦するゲームで、各プレーヤーは互いの「玉」(王将)を詰めることを目的とします。
詰めるとは、相手の玉を攻撃できる状態に持っていくこと、すなわち取れる状態にすることを指します。これが達成された瞬間、そのゲームは終了となり、玉を詰めたプレーヤーが勝者となります。
将棋の駒の数や基礎知識と動かし方
将棋の駒数は全部で40枚
将棋は、全部で40枚の駒を使用します。この40枚は、対戦する両プレーヤー合わせての数です。具体的には、一人当たり20枚の駒を持ちます。
これは将棋が独特のバランスと戦術を持つ要因の一つであり、その配分がゲームの進行と戦略に深く関わっています。
チェックポイント
この20枚にはいくつかの種類の駒が含まれます。具体的には、歩(9枚)、香車(1枚)、桂馬(1枚)、銀(1枚)、金(1枚)、飛車(1枚)、角行(1枚)、そして玉(1枚)です。
このように、各駒はそれぞれ異なる数と特性を持っており、それが将棋の戦術的な深みを生んでいます。
ゲームが始まる前に、これらの駒は特定の配置に並べられます。この初期配置が将棋盤上での戦いのスタート地点となります。配置は基本的に固定されているため、ゲーム開始時の状況は常に均等です。
各駒は異なる動き方と能力を持っています。例えば、歩は前にしか進めない一方、飛車や角行は広範囲に動くことができます。これによって、各駒の「価値」もそれぞれ異なります。
価値が高い駒を失うことは、一般的に大きなデメリットとされます。しかし、状況によっては低価値の駒がゲームを決定することもあり得るのが、将棋の面白さです。
以上のように、将棋における40枚の駒は、ゲームのバランス、戦略、そして面白さに大きく寄与しています。
将棋の駒の名称と動き方
歩の動かし方
歩は一見シンプルな駒に見えますが、その存在が局面を大きく左右することも少なくありません。基本的に歩は前にしか進めません。
一歩ずつ前に進むため、速度は遅いですが、歩をうまく使うことで相手にプレッシャーを与えることができます。そして特筆すべきは、「成る」ことで動きが広がるという特性です。
具体的には、歩が敵陣に到達すると「と金」として動きが金と同じになるのです。この変身能力によって、歩はゲーム終盤で重要な役割を果たすこともあります。
と金の動かし方
“と金”は、基本的に歩兵が敵陣に入って成るときの姿を指します。この成るという行為を通じて、その駒の動きが金将と同じ特性を持つように変化します。
これは、前後左右、そして斜め前の8方向全てに進行することができるという特性です。
この動きの変化は、と金が攻め方や守り方、さらには全体の戦術において重要な役割を果たします。
桂馬の動かし方
桂馬は非常にユニークな動き方をする駒です。具体的には、”L”字型に動きます。この”L”字型は2マス前進した後、左右いずれかに一マス動く形です。
桂馬はこの特殊な動きで敵の陣地に飛び込むことができるため、突破口を開く際に使われることもあります。この動き方は、チェスにおけるナイトの動きに非常に似ています。
しかし桂馬は後ろには動けないため、その点で注意が必要です。
成桂の動かし方
桂馬が敵の陣地に進入すると、それは”成桂”という形に変わります。
この成桂も、金将と同じく前後左右斜め前の8方向への動きが可能となります。
ただし、成桂の大きな特徴として、元の桂馬が持つ飛び越える特性から、多方向に動ける柔軟性へと変わる点が挙げられます。
香車の動かし方
香車は一方的ながらも強力な駒です。基本的には前方にしか進めません。しかし、その前方に駒がない限り、何マスでも進むことができます。
この能力によって、敵陣に迅速に進入することが可能です。
特に開始直後の局面で、この駒が攻め込んでくると相手は厳しい状況に追い込まれることが多いです。
成香の動かし方
香車が相手の陣地に入ると、その駒は”成香”という形態に変わります。この成香は、動きの特性が金将とほぼ同じになるという特徴を持ちます。
具体的には、前後左右や斜め前の8方向への動きが許されるようになります。
この変化によって、元々の香車が持つ直進のみの動きから、多方向への柔軟な動きへと変わるため、戦術の幅が一気に広がります。
飛車の動かし方
飛車は将棋の駒の中でも非常に強力で、縦横に何マスでも進むことができます。この動きには制限もあり、他の駒にぶつかるとその地点で停止してしまいます。
しかし、その広範な動きで大量のマスをカバーする能力があります。この広いカバー範囲により、相手の駒に対するプレッシャーを一手で大きく高めることができます。
また、飛車がいるだけで相手はその進行方向に駒を動かすことが制限されるため、相手の動きを予測しやすくもなります。さらに、飛車は防御面でも優れており、特に自陣をしっかりと守る配置が可能です。
竜の動かし方
飛車が敵陣に入ることで、”竜”に成ることが可能です。
竜は、飛車が持つ前後左右に何マスでも進むことができる基本的な動きに加えて、一マスだけ斜め前後左右にも動くことができます。
この追加された動きにより、攻撃範囲が飛車よりも一層広がります。この広がった攻撃範囲は、相手に対するプレッシャーを高めるだけでなく、自身の防御にも貢献します。
例えば、敵の駒が近づいてきた時、竜ならではの斜めの動きで避けるといった戦術が可能です。さらに、飛車に比べて攻撃方向が多いため、相手が防御する際の負担も増します。
角行の動かし方
角行は斜めに何マスでも進むことができる特殊な駒です。この斜めにしか動けない特性が、相手を驚かせる不意打ちに非常に有用です。
例えば、角行が斜めのラインで狙っているマスに相手の大事な駒が動いた場面で、その駒を取るといった使い方があります。
このような不意打ちは、相手が警戒していない場合に特に効果的です。
また、角行は斜めの動きしかできないため、狭い範囲での戦闘では不利な場面も多いですが、広い範囲での戦いではその斜めの動きが相手の駒に多大なプレッシャーを与えることが多いです。
さらに、角行は敵陣深くに侵入することで”馬”に成ることができ、その攻撃範囲がさらに広がるため、長い目で見ても非常に価値のある駒であると言えます。
馬の動かし方
角行が敵陣に進入することで”馬”に成ることができます。
馬は、基本的な角行の動き、すなわち斜めの方向に何マスでも進むことができる能力に加え、一マスだけ前後左右にも動けるようになります。
この特性によって攻撃範囲が広がるため、非常に強力な駒となります。
たとえば、角行は障害物に遮られるとその先に進むことができませんが、馬になることでそのような局面でも柔軟に対応することが可能になります。
金の動かし方
金は多方向に動くことができる非常に頼りになる駒です。具体的には、前、後、左、右、そして斜め前の5方向に一マスずつ動けます。
この多角的な動きは、守備でも攻撃でも非常に有用です。玉の近くにいることが多く、玉を守る「要」の駒ともされます。
その多機能性から、金は中盤〜終盤にかけても常に活躍する機会が多いです。
銀の動かし方
銀はちょっと特殊な動き方をします。前に一マス、または斜め前と斜め後ろに一マス動けます。
この動き方は、攻撃的な局面と守備的な局面の両方で使いやすいです。
しかし、左右や後ろには直接動けないため、その点を考慮する必要があります。
成銀の動かし方
銀将が相手の陣地に進入すると、その駒は”成銀”という姿に変わります。
この成銀は、動きが金将と同様になるという特徴を持ちます。
前後左右や斜め前の8方向に進むことができるようになるため、成銀はもとの銀将と比較して動きの柔軟性が格段に上がり、戦術の選択肢が増えます。
王、玉の動かし方
玉はゲームにおいて最も重要な駒であり、この駒を詰めることが勝利の条件です。玉は周囲の8方向に一マスずつ動けます。
前後左右、そして斜めの4方向に動くことができます。この多方向性は、玉自身がピンチになった時に逃げるルートを選ぶ上でも重要です。
しかし、玉が詰められるとゲームは終了するため、その動きは常に注意深く選ばなければなりません。
駒の操作の補足
ここからは駒の操作についての補足を書きます。
主に駒を扱う上でのルールや、覚えておくと役に立つ4つの知識をまとめます。
いずれも難しくはないので、一度覚えてしまえば意識せずとも駒を扱えるようになります。
将棋の駒はいつ裏返すの?
駒はいつ裏返すのか、そして成るか成らないかの選択は、将棋において重要な要素です。一般的に、駒を裏返して成るタイミングは、その駒が敵陣に入った瞬間です。
ただし、成らずに動かす選択もプレイヤーにはあります。
この選択は、戦略に大きな影響を与える要素の一つです。成った駒は新たな能力を得るため、攻撃や防御の戦術を変えることができます。
例えば、歩兵が成ると”と金”となり、移動範囲が広がります。このような成るか成らないかの判断は、将棋の局面ごとに状況に応じて行われるため、柔軟な思考と判断力が必要です。
駒を飛び越すことはできない
将棋において、飛車や角行以外の駒は他の駒を飛び越すことができません。また、飛車や角行も途中に自分や相手の駒がある場合、それ以上進むことはできません。
このルールは将棋の駒の動きに制約を与え、局面ごとの戦術を考える上で重要です。具体的には、駒が飛び越すことができないため、駒の配置や移動ルートに気をつける必要があります。
このルールに従うことで、戦術がより複雑になり、計画的な駒の配置と動かし方が求められます。
将棋の駒の取り方と持ち駒の活用
相手の駒を取るには、自分の駒でそのマスに移動する必要があります。そして、取った駒は持ち駒として保持でき、任意のタイミングと場所で盤上に再登場させることができます。
このルールは、将棋の戦術において持ち駒の重要性を示しています。持ち駒は、盤上にない駒を再度活用する手段として非常に有用です。
相手の駒を取った後、その駒を戦局に適した位置に再登場させることで、突破口を作ったり、相手の王将を脅かすことが可能です。
持ち駒の使い方は、プレイヤーの戦略や局面によって異なりますが、戦術の幅を広げ、有利な展開を追求するために重要な要素です。
駒の利き
「利き」とは、駒が攻撃できる範囲のことを指し、この概念は将棋の戦略において非常に重要な要素です。
各駒にはそれぞれ独自の利きがあり、その利きを如何に効果的に使うかがゲームの勝敗を大いに左右します。
たとえば、香車のように遠くまで攻撃できる駒もあれば、歩のように短い範囲しか攻撃できない駒もあります。
これらの利きを熟知し、その上で駒を動かすことで、敵陣を突破したり、自陣を守ることが可能となります。
また、複数の駒の利きを重ねることで、相手に大きなプレッシャーを与える戦術もよく用いられます。
対局の大まかな流れ
対局における大まかな流れは、先手・後手の決定から始まります。
その後に「序盤」、「中盤」、「終盤」という三つのフェーズがあります。
先手・後手を決める
対局開始前に先手と後手を決める方法として、多くの場合「振り駒」が使用されます。
振り駒とは、一枚の駒を投げ、それが表か裏になるかで先手・後手を決定するというものです。
この先手・後手の決定は、ゲームの進行において多くの戦術や心理戦に影響を与えることがあります。
「序盤」「中盤」「終盤」とは?
序盤
対局が開始されてからしばらくの間がこのフェーズです。
この時期に、駒を有利な位置に配置し、次の中盤に向けての布石を行います。
特に、歩や香車、桂馬などを前線に出して地盤を固めることが多いです。
中盤
双方がしっかりと布陣を整えた後、攻め合いが始まるのが中盤です。
ここでは戦術が非常に重要となり、いかに敵の陣地に侵入してダメージを与えるか、または自陣を如何に守るかが問われます。
このフェーズでの一手一手が、終盤における勝敗に大きく影響を与えます。
終盤
このフェーズでは、一般的には相手の玉を詰める、もしくは自分が詰められるまでの局面が続きます。
ここでは、精度の高い手を連続して出すことが求められ、一手のミスが命取りになることも少なくありません。
基本のルールを覚えよう
将棋は古くから日本で親しまれてきた伝統的なボードゲームです。
正確かつ迅速な判断と戦術が求められるこのゲームをプレイする際には、以下の基本ルールをしっかりと理解しておくことが大切です。
①1手ずつ交代で指す
将棋は、プレーヤーが1手ずつ交代で駒を動かすターン制のゲームです。
この1手ずつの交代が重要な戦術的要素を生む場面も多く、プレーヤーは相手の手を予想しながら自分の手を考えます。
1手ごとの重要性は非常に高く、一手のミスがゲームの行方を大きく左右することもあるのです。
②駒から指を離したら着手完了
将棋では、指を駒から離した瞬間、その手は確定となります。一度手が確定してしまったら、それを戻すことはできません。
このルールにより、プレーヤーは非常に慎重に手を選ぶ必要があります。
特に緊迫した局面では、このルールがプレーヤーに与える心理的プレッシャーも大きい。
③最終目標は相手の玉を詰ますこと
対局の最終目標は、相手の「玉」(王将)を詰めることです。詰めるとは、相手の玉が逃げられない状態を作り出すことを意味します。
この最終目標を達成するためには多くの戦術と戦略が必要となり、それが将棋の奥深さと魅力を形作っています。
④玉が詰んだら、その対局は終わり
相手の玉を詰めたら、その対局は終了となります。
これは将棋の最も基本的な勝利条件であり、玉を詰めることができたプレーヤーが勝者となります。
詰められた方は、その瞬間に敗北が確定するわけです。
⑤負けを宣言することができる
将棋において、状況が不利であると判断した場合、負けを宣言して対局を終了することができます。
この「投了」と呼ばれる行為は、次の局に向けての時間やエネルギーを節約する戦術とも言えます。
投了には独自のエチケットもあり、これを行う際には相手に対する敬意を示す必要があります。
⑥投了はすべてに優先する
投了は将棋における特別な手段で、プレーヤーが自分の敗北を認めた瞬間となります。
一旦投了が宣言された場合、その宣言が最優先され、対局は即座に終了します。
この即座の終了は、たとえ何らかの状況が発生していたとしても、投了の宣言が最終的な決断となるのです。
⑦反則をしたらその時点で負け
ルール違反が発生した場合、その瞬間に該当プレーヤーの負けが確定します。
これは非常に厳格なルールであり、プレーヤーは慎重に行動する必要があります。
一回の反則で負けとされるので、ルールをしっかりと理解し、それに従うことが非常に重要です。
⑧反則の指摘は終局まで
反則は対局が終わるまで指摘することが可能です。
これは、ゲームの公平性を保つために非常に重要な規則です。
たとえば、反則が途中で発生したが気づかなかった場合でも、対局が終了するまでにそれを指摘できるので、フェアな結果が保証されます。
⑨王手はすべての指し手に優先する
王手とは、相手の玉に対して直接的な攻撃を仕掛ける行為です。王手がかかった場合、それが他の全ての指し手よりも優先されます。
この優先性は王手を非常に強力な手段としていますが、それだけに注意深く使用する必要があります。
無駄な王手は逆に自分の不利に働くこともあるため、戦略的な使い方が求められます。
⑩自ら玉を取られるような手は指せない
将棋では、こういった指し手の状態を王手放置と言い、自分から玉を取られるような手は指せません。これは基本的なルールであり、その手を指した場合は反則となります。
自分の玉が取られるような状況を作る手は、自ら敗北を招くものとされているため、そのような手を選ぶことは許されていません。
このルールは、プレーヤーがより慎重に、そして戦略的にゲームを進めるように促します。
⑪駒は決められた通りに使う
将棋において、各駒は特定の動きしかできません。これは基本的なルールであり、プレーヤーはこの制限を念頭に置きながら戦略を練ります。
例えば、歩は前にしか進めず、桂馬は”L”字型にしか動けません。
このルールが存在することで、駒それぞれに独自の特性と価値が生まれ、それが将棋の奥深い戦術に繋がります。
⑫同じ局面が4回出たら指し直し
同じ局面が4回出た場合、その局面からやり直すことになります。
このルールは「千日手」などとも呼ばれ、局面が繰り返されることでゲームが停滞しないようにするためのものです。
局面の繰り返しによって勝負がつかない場合は、このルールによって新たな展開を促します。
⑬連続で王手をして同じ局面が4回出たら負け
連続で王手をかけて、同じ局面が4回出た場合は、そのプレーヤーの負けとされます。
このルールは「連続王手の千日手」とも呼ばれ、ゲームの流れを健全に保つための措置です。
王手を連続してかけることで相手を圧倒するのは、将棋の戦術としては許されていないのです。
⑭入玉した場合に対局を終わらせることができる場合がある
玉が相手の陣地に入り、一定の条件を満たした場合には、対局を終了することが認められます。
この「入玉宣言」は特定の状況下でしか許されず、詳細な条件が存在しますが、成功した場合は大きな戦術的アドバンテージとなります。
⑮対局時計を使う場合のルール
将棋では時折、対局時計を用いる場合があります。各プレーヤーには決められた時間が与えられ、その時間内に手を指さなければなりません。
このルールは、対局のスピードを一定に保ち、公平な環境を作るためのものです。
⑯第三者による反則
将棋は基本的に2人で行うゲームですが、対局中に第三者が何らかの形で介入した場合、その瞬間に反則が認められます。
例えば、第三者が駒を動かしたり、プレーヤーにアドバイスをしたりする場合などがこれに該当します。
このような介入は、ゲームの公平性を維持するために厳しく取り締まられます。
応用的なルールと注意点
将棋のルールで二歩、打ち歩詰めなどの禁じ手
将棋においては、一列に二つの「歩」を置くことはできません。このルールは「二歩」(ふたふ)と呼ばれ、厳格に守られています。
二歩の存在が許されてしまうと、ゲームのバランスが崩れる可能性があり、そのためこのルールは特に重要です。また、「打ち歩詰め」という独特な禁じ手もあります。
これは、歩の駒を使って相手の玉を詰める行為であり、これも許されていません。打ち歩詰めが許されると、攻防のバランスが壊れてしまい、戦術の幅が狭まる恐れがあるため、このルールが存在します。
千日手って?同じ局面が続いた場合
同じ局面が何度も続いた場合には、「千日手」と呼ばれる現象が発生する可能性があります。この千日手は特定の条件下で引き分けとされることが一般的です。
連続して同じ局面が出現すると、それはプレーヤー間で緊迫した状況が続いている、もしくはどちらも譲らない状況が続いていると解釈されます。
このような状態が続くとゲームが無限に延長してしまう恐れがあり、そのために千日手のルールが存在します。
入玉って?王様を取れないときは引き分け(持将棋)に?
「入玉」とは、自分の玉が相手の陣地に侵入する行為を指します。この状況になった場合、特定の条件を満たすと、引き分け(持将棋)となることもあります。
このルールは、攻め手が優位な状態でも、守り手が巧妙な手を使って耐え抜いた場合に、その努力を無駄にしないように存在します。
入玉に関するルールは比較的複雑であり、多くの条件が考慮されるため、プレーヤーはこのルールについてしっかりと理解しておく必要があります。
将棋のマナーと習慣
対局のマナー
将棋は単にゲームを楽しむだけでなく、対局の際には礼儀が非常に重要です。対局者同士は互いに敬意を払い、礼儀正しくプレーを行います。
敬意を表する一例として、対局が始まる前と終了後にはお辞儀をする文化があります。
また、対局中も無駄な話をせず、必要最低限のコミュニケーションを保ち、集中を妨げないようにします。
「王手」って言うべき?
通常、将棋においては「王手」と宣言する必要はありません。これは相手が自身で王手がかかっている状態に気づくべきという文化があり、そのため教える必要がないとされています。
ただし、初心者や子供などが対局する場合は、教育的な目的で「王手」と宣言することが許される場合もあります。
このようなケースは、対局の形式や参加者のレベルによって柔軟に対応されることが多いです。
振り駒で先手と後手を決める
先手と後手を決める方法として、一般的には「振り駒」が用いられます。この方法では、駒を振ってその結果によって先手・後手が決定されます。
一般的には、より高い数字が出た方が先手となることが多いです。この振り駒のプロセスも、敬意を持って行われる重要な習慣の一つです。
特に公式の試合では、振り駒は対局の公正性を保つために不可欠なプロセスとされています。
将棋のルールついてさらに深掘り
持ち時間
将棋には「持ち時間」と呼ばれる制限時間が設定されています。この時間内に各プレーヤーは自分の手を考え、駒を動かす必要があります。
持ち時間がゼロになった瞬間、そのプレーヤーは負けとなります。
このルールは、対局が長引くことを防ぎ、プレーヤーが効率的に手を考えるように促す目的があります。
将棋のルールを覚えた次にやることは?
将棋の基本的なルールについての学習が完了したら、次のステップは実際に対局を行うことです。
ただし、単に対局をするだけでなく、その過程で積極的に新しい戦術や戦略を試し、自らの弱点を識別して改善する姿勢が重要です。
対戦相手としては、友人や家族はもちろん、オンラインプラットフォームを使ってランダムな対戦相手と練習することも可能です。
このような対局を繰り返すことで、手の動きは自然と速くなり、戦術の選択肢も広がっていくでしょう。さらに、上級者やプロの対局を観戦することも非常に有益です。
彼らの対局を分析することで、より高度な戦術や戦略、そして独自のプレースタイルを理解することができます。
また、将棋には多くの書籍や教材がありますので、それらを読むことでさらなる知識を得られます。具体的な戦術の解説から心構え、練習方法まで、多岐にわたる情報が提供されています。
これらの教材を利用しながら練習を積むことで、将棋のスキルを確実に向上させることができるでしょう。
要するに、ルールを学ぶだけでなく、実践と観察、そして研究を組み合わせることが、将棋のスキルを全面的に向上させる鍵となります。
まとめ
この記事では、将棋の基本的なルールから応用的なルール、マナー、習慣、そして実践後のステップについてご紹介しました。
要点をまとめると以下の通り。
- 基本的なルールを理解して、対局の前にしっかりと準備する。
- マナーと習慣に気を付け、相手に敬意を持ってプレーする。
- ルールを覚えた後は実際に対局をし、上級者の対局を観戦してスキルを向上させる。
将棋では、正確なルールの理解と相手への敬意が重要なポイントとなります。
将棋では、ぜひこのポイントを押さえて、実際の対局や観戦を通じてスキルを磨いてみてください。
さらに詳しく知りたい方は、はじめて将棋を指す!最初の一歩としての入門必読記事まとめもどうぞ。
この記事を書いた人
-
10代で将棋のルールを覚えるも、定跡の存在を知らず挫折する。大人になって将棋熱が再燃し、詰将棋や定跡を猛勉強。将棋サイトに登録し、ノンストップで 将棋ウォーズで5級まで到達しました。その後も学習を続け、2級、1級と昇級しましたが、1級で長く伸び悩みました。PDCAサイクルを導入したり、師匠に教わったりして、ついに初段に昇級。現在は指し将棋は休止中にし、将棋ブログを執筆しています。
将棋歴:11年/段位:アマチュア初段
資格・実績:将棋ウォーズ初段の達成率最高86%/将棋倶楽部24は最高R716
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